お知らせ バックナンバー (2024年)



 
   雛人形・土人形展示                2024年2月13日更新

 旧暦の桃の節句に合わせ、雛人形を展示します。安政5(1858)年に渡邉家九代当主が長女の初節句にあたり求めた古今雛、天保11(1829)年の雛人形、雛人形の始まりとされる紙雛など、渡邉家伝来の雛人形たちに狩野常信の屏風「江戸風俗図」が花を添えます。
 また、昔の一般家庭の雛飾りであった土人形約400体も展示。庶民にとって雛人形は高価で手が届かなかった時代、家にある机に布をかけ、土人形など家中の人形を集めて飾って、桃の節句を祝ったそうです。
 ”旦那様の雛人形”と”庶民の雛飾り”を併せてお楽しみ下さい。

展示期間 : 2024年2月20日(火) ~4月7日(日)
  
   安政5年(1858)雛人形       天保11年(1829)雛人形         紙雛

                       昭和30年頃の土人形

 
 



   干支「龍」で開運                     2024年1月19日更新

 渡邉邸には特別な来賓をお迎えするための「式台玄関」が設けられており、「玄関の間」には今年の干支「龍」の調度品がたくさん飾られています。掛軸と衝立は、薩摩藩士の豊洲観明(本名安藤快輔)が幕末期にしばらく渡邉家に滞在した折に描いたとされ、掛軸の八双(軸芯)に文久元年(1860)表具と記されています。また、襖に描かれた「雨龍」は、龍が完全体へと成長する前の姿だとされ、オタマジャクシのような可愛らしい姿は女性に人気があります。


            幅約3メートルの掛軸 「双龍図」 (豊洲観明作)

  
    玄関の間      衝立「雲龍図」(表面は孔雀図)     襖の表具「入違雨龍」