改新日記
 
その8 「漆塗り」   2013.9.21
 改修工事は5年目に入り、母屋内部では床板の組立が終わり、徐々に以前の面影を取り戻しつつあります。現在は建具の補修工事や塗装工事が始まっておりますので、茶の間~大座敷の漆塗り作業の様子をご紹介します。
 ▲広間の柱。漆を塗る前に、まず表面の汚れと古い漆を
  落とします。ケヤキの木目がくっきり。
 
  ▲作業する場所は全てビニールシートで覆い、埃が付着
   しないようにします。ご見学者様の漆カブレも予防。 
 
   
 ▲玄関から大座敷にかけて床の間にも漆を塗ります。    ▲下塗り作業中。千葉から来た職人さんです。 
 ▲中塗り後の状態。まだ表面が凸凹(左右の柱)。塗装面
  を研磨し「中塗研ぎ」を行うと艶が出ます(中央柱)。
  ▲いよいよ作業も終盤。「上がりカマチ」の仕上げ塗りは
   最も気を使う作業だそうです。
 ▲最後の上塗りが終わり、重厚な色調に仕上がりました。    ▲柱の根継ぎ部分もあまり目立たなくなりました。
   古い漆を落とす作業から始まり、下地を整える「刻荢彫」や「錆漆付」などを何度も繰り返し、約20工程を積み重ねてようやく完成しました


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